Drill #03 — フットワーク/アジリティ
転がしボールでサイドステップ ― 楽しみながら敏捷性とリカバリーを鍛える
目的
このドリルで何を学ぶか
単純な反復になりがちなサイドステップのトレーニングに、ゲームの要素を一つ加えてみる、という試みです。「全員で連続成功を目指す」という共通の目標を置くことで、生徒の取り組み意欲を高め、トレーニング計画全体の進捗率を上げていくことをねらいとしています。
パフォーマンス
強化されるパフォーマンス
方法
ステップ
- コーチと生徒が正対する位置に立ち、生徒は前後に真っすぐ1列に並ぶ。
- コーチは左右交互に、ボールを斜めに転がす。
- 列に並んだ生徒全員が、転がってくるボールを両脚の間に通すようにサイドステップで移動する。
- 「10回連続で全員がミスなく通過させたら成功」など、達成目標を事前に設定する(目標値は生徒のレベルや人数に合わせて調整)。
- 1セットが終わるごとに、先頭の生徒は最後尾へ、2番目以降は1つずつ前へ移動し、立ち位置を入れ替える。
コーチング
ポイントと注意点
ポイント 01
前方にいる生徒ほど反応に使える時間が短く、敏捷性への負荷が高まります。後方にいる生徒ほど崩れた体勢を立て直す機会が増え、リカバリー能力への寄与が高くなります。立ち位置をローテーションすることで、全員が両方の要素をバランスよく経験できる、と考えてみます。
ポイント 02
「全員で連続成功」という共通の目標を置くと、単純な反復練習がチームのゲームに変わります。成功も失敗もチームで共有することが、トレーニングそのものへの苦手意識をやわらげるきっかけになっていきます。
⚠ 注意
実施中は、生徒一人ひとりの状況に目を配ることを大切にしたいところです。意欲が上がりきっていない生徒がいないか、足元にボールが残っていないかなどを把握しながら進めてみてください。また、ボールを両脚の間に通す際に、ボールを踏んで転倒しないよう十分に注意してください。角度を強めると強度が上がるため、生徒の体力やレベルに合わせて負荷を調整し、床の状態や周囲の安全の確保にも十分に気を配ってください。
応用
バリエーション
コーチが転がすボールの角度・スピード・頻度を変えることで、難易度を細かく設計できます。角度を強めて難易度が高くなる場合は、コーチも生徒と一緒に横移動しながら転がすと、テンポを保ちやすくなります。
準備
特別に準備するもの
| アイテム | 目安の費用 | 代用品・備考 |
|---|---|---|
| ボール(複数個) | 手持ちのもので可 | テニスボールのほか、やや大きめのボールでも可 |
| マーカーコーン/テープ | 任意 | 立ち位置やゾーンの目印として(なくても実施可能) |
コート図
セットアップ
コート配置図(コーチがネット際に立ち、生徒は前後に1列で並ぶ)
動画
動画で見る
今回の動画は、Xを通じてJTLの視点に関心を持っていただいたこまけいさんに撮影をご協力いただきました。角度を強めに設定しているため強度の高いバージョンですが、いつもより楽しみながら取り組んでくれたそうです。こまけいさん、ご協力ありがとうございました。
※ Xのアカウントがなくても閲覧できます
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